2024.12.28 Coffee Meeting を開催しました。

2024.12.18 コーヒーミーティングが開催されました

2024年12月18日、第1回コーヒーミーティングを開催しました。本イベントは、農学研究科棟5階のE521教室にて行われ、学生、研究者、教員が集まり、食・健康・人間の行動に関する議論を行いました。

はじめに、農学研究科・動物食品機能学研究室の生井風 助教により、腸内細菌叢が人の健康に果たす重要な役割についてレクチャーがありました。生井助教は、腸内細菌が肥満、うつ、ストレス、食欲調整に影響を与えるだけでなく、社会的孤立傾向にも関与する可能性があると言及しました。また、日本の学校給食について、ビュッフェ形式が一般的である海外の学校給食との違いを指摘しました。これをきっかけに、食習慣が身体的健康だけでなく社会的行動にも影響を及ぼす点について、活発な議論が交わされました。

続いて、文学研究科博士課程の陳雨攸さんが、世界の食糧問題に対処するための新規食品の役割について講演しました。彼女は、新たな食品技術の普及には消費者側の需要する意識が鍵となると述べ、消費者が明確なメリットを感じ、規制システムへの信頼を持つことが重要であると指摘しました。また、空腹の心理学についても触れ、空腹とは単なる生理的感覚ではなく、過去の経験や環境要因、心理的な関連性によって学習されるものであると説明しました。彼女の発表は、食のイノベーションを消費者の嗜好や価値観に適合させることで、より健康的で持続可能な未来を築く可能性について、参加者らに考える機会を提供しました。

講演後は、オンラインクイズアプリ「Kahoot!」を用いたインタラクティブなクイズセッションが行われ、参加者は講演内容に関する知識を競い合いました。優勝者2名には、景品が贈呈され、学術的な議論の中に楽しい要素が加わりました。

イベントの最後には、コーヒーやお茶、お菓子を楽しみながら交流が行われ、参加者は登壇者らとの対話を続けながら、ネットワークを広げる機会となりました。

GP-Food学生一同、今回の第1回コーヒーミーティングにご参加・ご協力いただいた皆さまに心より感謝申し上げます。次回は2025年3月に開催予定ですので、どうぞお楽しみに!

文責:- Adi, Uyu, Kaho –

訳:GP-Food推進室 小山紗江佳

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