2025.4.18 Coffee Meeting を開催しました。

2025年4月18日、第3回コーヒーミーティングが開催されました。今回は、「未利用資源」や「機能性食品」をテーマに、講演と意見交換が行われました。

最初に登壇したのは、東北大学大学院環境科学研究科のOscar Tiku特任助教です。「Leveraging Underutilized Fish through Adaptable Gastronomy」と題した講演では、気候変動により漁獲される魚種が変化し、従来の市場や流通では対応が難しい未利用魚の活用が求められている現状が紹介されました。 未利用海洋資源を活用する上での課題――例えば、流通の不安定さや認知度の低さ、料理人教育の遅れ――に対して、「Adaptable Gastronomy(柔軟な美食)」という発想で新たな価値を見出すことの重要性が提唱されました。また、漁業者と料理人の連携、地域に根ざした食文化の再構築、消費者意識の変化が、制度的課題の克服に寄与することも述べられました。

続いて、台北医科大学博士課程に在籍し、Medgaea Life Science Ltd.でR&Dを担当するTina Huang氏が、「Functional Food Development: Insights from the Industry」と題して講演を行いました。機能性食品の開発においては、認証制度の厳格さ、科学的根拠の確保、多段階にわたる評価試験など、複雑な要件が開発コストや期間に大きな影響を与えることが強調されました。特に「安全性・有効性・安定性」の三要素が試験設計の核となることが紹介され、具体的な試験内容とともに、所属するMedgaea Life Science Ltd.の支援体制について説明がありました。こうした柔軟かつ専門的なサポートによって、機能性食品の円滑な上市が可能になると述べられました。

講演後は、内容に基づくクイズセッションが行われ、参加者は知識を深めながら楽しく学ぶ時間を共有しました。また、ミーティング全体を通じて多くの質問や活発なディスカッションが行われ、学際的な視点の深化やネットワーク形成の機会となる、実りある時間となりました。

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